【受験勉強法】大学院入試を突破するための過去問活用方法について【受験生必見】
過去問はゴールまでの最短ルートを教えてくれる最強ツール。
大学受験、大学院入試、資格試験勉強においても役立つお話をさせていただきたいと思います。
その中でも、本日は「過去問」の意義、そして、その過去問の有効活用方法について書いていきたいと思います。
世の中にある誤解の一つに「過去問」は出ない問題集という認識のあやまりがあります。
まず「過去問」とは「ゴールまでの最短ルートを教えてくれる問題集」と考えていただけると良いかと思います。
ということで、今日は、「過去問」を有効活用しながら勉強していく「過去問活用法」についてお話ししていきたいと思います。
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過去問活用方法の手順
過去問を入手できたら、別に手を動かさなくてもオッケーです。
パラパラとめくってみてください。問題を見るだけでも全然構いません。
自分が「過去問」というゴールの位置から見て、いま自分がどの地点にいるのかをまず把握する必要があります。
過去問のレベルが目指すべき山の頂上だとするならば、自分がいまその山の何合目にいるのかを把握するのをおすすめします。
その中でも、はっきりと自分のレベルを明確にするために、レベルの解像度をあげて自分の立ち位置を客観視します。
例えば、ひとつの例として、以下の五段階で自分の立ち位置を把握してみるのも良いでしょう。
- Level1:過去問が解けない!全く歯が立たないレベル
- Level2:問題の意味はわかったけど、回答できないレベル
- Level3:問題の意味もわかって、回答はできると思うけど、自信ないレベル
- Level4:余裕で解けるレベル
- Level5:余裕で解けるし、類題が出題されても余裕で解くことができるレベル
目指すべきレベルがLevel5だとして、自分の位置を「相対化」することが大切です。
さて、この5つのレベルで自分の位置を把握したところで、次に進むべきステップについて解説していきたいと思います。
おおまかな流れとしては、Level1はLevel2に、Level2はLevel3に…と繰り上げていくことを目指していきます。
Level1:過去問が解けない!全く歯が立たないレベル
目指す場所が高ければ高いほど、この全く歯が立たないと感じる問題に遭遇することが多いかと思われます。
その場合は、以下の手順に従って、過去問を分析するところから始めてください。
問題中に出てきた意味が「わからない」単語をチェックする。
さて、まずはこの「わからない」を定義する必要があります。
見たことも聞いたこともないのであれば、もちろんそれは「わからない」です。
見たことあるけど、意味が説明できないのであれば、それも「わからない」です。
意味が説明できるけど、説明してる途中で「ん、あれ?なんだっけ?」ってちょっとでも不安に駆られたら、それも「わからない」です。
とにかく、少しでも不安を覚えてしまったものはそれは「わからない」と受け容れることが重要です。
ただ、「わからない」の中にもさらに細かく分かれると思うので、〇△×や色分けするのも自分のわからないを可視化する方法としてとても有効な方法だと思います。
「わからない」と「わかる」を分別することで、問題文中に自分がどれほどまでにわかっていないのかを可視化することができます。
重要なのは、この「問題文を理解しているか?」を常に客観視することです。
この最初のステップこそ一番シビアに分析しなければなりません。
なぜ、ここまでシビアに分析しなければいけないのでしょうか。
それは問題の本質を理解することによって今後の類題に対応する力を身に着けるためです。
なんとなくわかるという状態では、1対1の対応力しか身につかないわけですね。
1対10の対応力が身についてこそ、新規の問題にチャレンジすることができるので、問題をシビアに分析することがかなり必要だと考えています。
さて、自分の「わからない」を定義することができたら、次のステップに進みましょう。
「わからない」が載っている箇所を徹底的に理解する。
わからないところがピンポイントで載っている教科書・参考書を見つけて、その箇所を徹底的に理解しましょう。
図書館には色々な本が置いてありますので、わからないと感じたところは全てコピーしちゃうのもありだと思います。
Level2:問題の意味はわかったけど、全然回答できないレベル
この場合、問題の意味がわかったのであれば、類題を見つける能力があるということです。
大学受験、大学院入試、あらゆる試験の場合、類題の回答方式さえわかってしまえば、解けちゃう問題ってかなりありふれています。
大学院入試に関して言えば、この段階で必要なのは「情報収集力」であると考えてもらって結構です。
参考書やネットで検索したら、答えって意外といろんなところに落ちています。
大学院入試の場合に限ると、完全オリジナルの問題って実はなかなかないんですよね。
これが大学院入試の旨味だと思っています。
類題のテンプレート解答を見つけ出し、その問題と解答を1セット分、吸収しましょう。
Level3:問題の意味もわかって、回答はできると思うけど、自信ないレベル
この段階まで来たら、他の大学院入試問題、類題を解きまくる段階です。
量をこなすことで解くスピードが上がり、このスピードが自信に繋がります。
自分自身の話になりますが、自信がない時には、京大以外にも、東大、東工大、名古屋大、大阪大、九州大、東北大などを解いていく中で解答のコツを掴んでいきました。
人によっては、このレベルでの過ごし方で一気に勝負科目にもっていけると思っています。
Level4:過去問は余裕で解けるレベル
余裕で解けるのであれば、その大学院よりも、もっと上のレベルの大学院の入試問題を解いていきましょう。
欲言えば、その分野はどこが出されても満点が取れちゃうレベルまで引き上げましょう。
ただ、その分野は余裕で解けるが、他の分野はまだボロボロっていうのであれば、その分野は一旦放置で大丈夫かと思われます。
先に、苦手分野の補強を優先して行い、感覚が鈍らない程度に戻ってくるペースで良いかと思います。
Level5:過去問は余裕で解けるし、類題が出題されても余裕で解くことができるレベル
このレベルまで仕上がったら、「入試直前に思い出すための資料作り」に徹底していい段階です。
何をするのか?
それは、入試当日にもっていくプリントの軽量化を目指します。
あらゆる試験に共通していえることかもしれませんが、入試当日にもっていくプリントがA4プリント1枚分にまとまっていることが最終ゴール地点だと考えています。
最終的に、1枚のプリントにその分野のポイントを集めてしまって、入試直前にこのプリントを見直したら余裕でいける!という状態を目指しましょう。
入試直前にもっていくプリントが数枚しかない状態だったら、かなりの無敵と言えるのではないでしょうか。
以上が、各5つの段階について、次、自分自身進むべきステップの実施すべき行動です。
人によっていろんな段階があるかと思いますが、自分自身の進捗段階を常に客観的に観察して、自分の苦手分野を補強し、得意分野を伸ばしてみてください。