【大学院入試対策】外部生が内部生から圧倒的点差を引き離してトップ合格した方法。
大学院受験で勝つためには「時間」を味方につける。
「京大院トップで合格って、果たして得点率何%だったんですか?」
この質問に答えていきたいと思います。
結論から言うと、503/600 (得点率83.8%)です。
院試って8割取らないと合格できないの?
この点数は研究室においては1位でした。
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大学院入試は6割獲ったら受かる。
大学院入試といえども、6割あれば受かりますし、7割とれば確実に受かります。
自分の専攻の合格点は5割強でした。
※自分自身が受けた大学院の話ですので、すべての大学院入試がそうであるとは限らないのでご了承ください。
そもそも、なぜ外部生が内部生に圧倒的に勝つことができたか、という観点から書いていきたいと思います。
まず、前提として、内部生が外部生にもつ優位性を一言で言えば「情報流通」に尽きると考えています。
この内部生だけが持っている「情報」という優位性を崩していけば十分勝機があると考えていました。
実際にこれらを攻略できたからこそ、優位性をフラットにして、同じ土俵に立つことができました。
では、自分自身が感じた教訓と併せて書いていきたいと思います。
準備していない人は、どれだけ地頭が良くても準備した人に勝つことはできない。
努力に勝る天才なしという言葉の通りですね。
18歳のときの学力が22歳のときに維持できている人って意外と少ないです。
実際、入学していろんな人にヒアリングしてみましたが、「高校生のときの方が賢かったわ」なんて言う人も多くいました。ちょっと悲しい事実ですよね。
受験生当時よりやや弱体化した大学生と用意周到な大学生ではやはり準備周到な大学生の方が準備の面で強いと考えています。
つまり、準備周到である大学生が大学院試においては、努力した層がトップを占めます。まあ、それが普通ですよね。
すなわち、当たり前の話ですが、「時間」を味方につけることが、院試対策の大前提です。
時間を確保できないことには、どれだけ戦略が優れていても夢物語で終わってしまいます。
1月から勉強を始めた人と4月から始めた人とでは、同じ能力をもっていても、合格率が変わると思いますよね。
じゃあ、スタート時間をより早めればいいだけかといえば、それだけではないと思います。
ちゃんとゴールに対する「方向感」とそこにつぎ込む「勉強量」が必要です。
いわゆる「質」と「量」の話ですね。
ゴールに対する「方角」(=質)と、それに向かって注ぎ込む「勉強量」(=量)が必要。
重ね重ね言いますが、早めに取り掛かれば取り掛かるほど非常に有利であることは間違いないのですが、方向感と勉強量が間違えていたら意味がありません。
つまり、パタメータは2つです。
理系的に言うならば、ゴール地点と現在地の方角「θ」(=質)とそこまでの長さ「r」(=量)が必要です。
目標に対して、45度ずれていたら、軌道修正するまでに√2(1.41)倍必要なんですよね。
意識すべきは、ゴールを見失わないこと、そして、目標まで最短ルートを一直線で引けたら、そこに向かって、「量」をつぎ込むということです。
効率がいい人、要領がいい人というのは、この方向感の精度がとても良くて、最短距離を見出すのがウマい人のことを指すと考えています。
過去問の解答があればショートカットできる。
では、「過去問の解答」について説明していきたいと思います。
大学受験と大学院試の違いのひとつに「情報流通量の差」があると言ったのは先程と同じなのですが、さらに、特筆すべきは、大学受験とか全国の赤本がご丁寧に解答までついて販売されていたのに、大学院試験に関しては全然ない。
ビジネスの視点からすると、それはしょうがないことだと思います。需要はあっても、採算がとれない事業に関しては企業は介入しないわけです。
つまり、情報が圧倒的に不足しているが故に、大学院試験はあらゆる勉強のジャンルの中でもはや「高度な情報戦」なのです。
それならば、内部生がもっている情報を外部生が同じ分だけ手に入れることができたとしたら、外部生と内部生の優位性の差をなくせそうって思いませんか。
時間を味方につけることで、まず必要な勉強量を確保した上で、内部生の唯一の優位性である情報の面で差をなくしてしまえば、さらに、その勉強量を大幅にカットすることができます。
自分が過去、内部生より圧倒的に点数差で合格できたのは、時間を確保し、戦略でもって、方向感(=θ)と注ぎ込むべき勉強量(=r)を策定した上で、過去問の解答をあらゆる手で入手して、勉強量をショートカットできたからだと考えています。
実際に、大学院入試説明会は大学四年生で実施されますが、自分は居ても立っても居られず、大学三年生の9月頃に研究室の教授に直接アポイントを取った経験があります。
個人的な研究室訪問の際に、先輩方が丁寧に接してくださり、過去問回答や授業のレジュメのコピーをいただけたりしました。
自分で足を運ぶという泥臭いことも必要ではありますが、それほど情報が枯渇しているのであれば、自分から赴く熱意で解決できることもあるんだとそのときは強く感じましたね。
本日のまとめ
- 大学院入試は6割取れば受かる。
- 「時間」の確保は大前提。
- ゴールに対する「方角」と「勉強量」が必要。
この「方角感」を判断するためには、テストの配点を分析するということをやっていかなかければなりません。
「配点」を軸とした戦略の立て方に関しては以下の記事を参考にしてもらえると幸いです。