【大学院入試対策】PDCAサイクルを勉強計画に組み込もう。【勉強の仕方】
PDCAサイクルってご存知ですか。
ビジネスマンならば聞いたことがある言葉かもしれません。
業務を遂行するにあたり使うフレームワークの一つであり、この考え方はとても汎用性が高く、大学院受験生ならびに大学受験生も例外ではありません。
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PDCAサイクルとは
さて、PDCAサイクルとは一体何なのでしょうか。
PDCAサイクルとはPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)という4つのサイクルの頭文字をとったもので、成果をあげるためにビジネスマンが使う業務遂行のためのフレームワークです。
先程も申し上げましたが、このPDCAサイクルを回すのを意識することは、大学院入試勉強も例外ではありません。
自分も大学院入試受験の時にPDCAサイクルを回しながら学習していました。
ただ、このPDCAサイクルを意識した勉強をする際によく頓挫するケースがよく見受けられます。
ここでは、PDCAをうまく回すためにどのようにして勉強計画に落とし込むかについて詳細に書いていきたいと思います。
PDCAサイクルの回し方の解説
PDCAサイクルを回す具体的なやり方として、計画する、実行する、評価する、改善するという4つのフェーズに分けて解説していきたいと思います。
PLAN(計画する)
PDCAサイクルを回す上で、最も大事なフェーズかもしれません。なぜなら、その計画を実行したら果たして成果をあがらないといけないからです。
計画を立てる時点で、実行しても成果があげられない計画を立ててしまっては意味がないわけですね。
ココではっきりと意識してほしいのは「目的」をしっかりと理解するということです。
もちろん、ココでは「大学院入試に受かること」が目的でしょう。
では、何(=What)をいつまで(=When)に、どうやって(=How)するのかという目標を決めていきます。
例えば、TOEICを例にあげましょう。
TOEICの点数(=What)を3月まで(=When)に300点あげる。
ココまで詳細化して、じゃあどうやって?という風にHowを考えるところまで落とし込むことができます。
このHow(=手段)を更に分解していくわけですね。
長期的、中期的、短期的にやることを決める。
数ヶ月分のタスクを1ヶ月分のタスクに割り、さらに一週間分のタスク、一日ごとに遂行できるタスクに分割していきましょう。
もちろん、できる日とできない日はあるかと思いますので、バッファを入れ込むことが必要です。
では、一日ごとにやるべき課題を洗い出すわけです。
つまり、TO DO リストを作るということを行っていきます。
TO DOは「理想」に近いものがあって、現実的でない「DO」が紛れてしまうので注意が必要です。
ですので、これは「目的を遂行するために本当に必要なタスクか?」と自問自答をし、常に客観視することが大切です。
やらなくていいタスクが混じったまま、このまま安直に実行しようすると、実行フェーズ「DO」でつまづくということになりかねません。
例えば、同じような問題集を解いてしまうことがその例であるかと思います。
なぜ躓くのかというと、TO DOリストがただの理想の状態を表したものに過ぎず、具体的な行動がイメージできないまま、課題だけ抱えてこんでしまっているからですね。
さらに言えば、TO DOリストに置き換えるときは、「TOEICの勉強をする」みたいな書き方をしたら、もちろん駄目です。
誰が見ても同じような勉強ができるような勉強計画を立てると良いかと思われます。
例えば、『TOEICの過去問vol.6のPart4を解く』といった感じです。
このように実行フェーズにおける「DO」をもっと細かい「TO DO」に分解してあげることで頓挫を未然に防ぐことができます。
また、TO DOに落とし込む際に大事なことがあります。
それは、「具体的な数値を設ける(定量化をする)」ということです。
例えば、TOEICの問題集を「一回分」解く。TOEICの問題集を「30分間」集中して解く。
数値としての切り取り方としては、「量」でもいいですし、「時間」でもいいと思います。
DO(実行する)
前フェーズで作成した勉強計画通りに実行しましょう。
実行するにあたり、量や時間で区切ったかと思いますが、その通りに実行するのです。
なぜそんなことをするのか? それはモニタリングをして、最終的に振り返りを行うためです。
これがPDCAの肝となるので、ちゃんと勉強計画のときに定めた文言通りに実行できたかどうかをモニタリングしてください。
CHECK(評価する)
果たして、自分自身が勉強計画に落とし込んだTO DO リストの項目は完了したのか?
完了するだけでなく、しっかり理解できたのか?解決したのか?と言う進捗確認(Check)が必要となります。
例えば、単純に問題を解くというタスクならば、エクセル等で以下のように表を作って、ピンをつけながら管理するのも良いですね。
- ◯◯大学院:平成28年度過去問数学
- ◯◯大学院:平成27年度過去問数学
- ◯◯大学院:平成26年度過去問数学
- ◯◯大学院:平成25年度過去問数学
- ◯◯大学院:平成24年度過去問数学
こうすることで、今自分のタスク状況を可視化するというわけです。
そして、ここまで評価できたら、最後のフェーズです。
ACTION(改善する)
評価した上で、さまざまな改善点が見られたかと思います。
「想像以上に時間がかかってしまった。」
「◯◯の分野が全然わかっていなかった。」
「△△の分野はかなり理解できていた。」
そのような反省点が洗い出すことができたら、反省点を織り込ませて、勉強計画を適宜修正するわけです。
◯◯の分野が全然わかっていなかったならば、その分野を新しく勉強項目に追加しなければなりませんし、勉強計画に△△の内容を入れすぎてたら、若干抜かしてもいいわけです。
このようにして、自分の中に、自分のタスク状況を管理する人(マネージャー)と作業する人(プレーヤー)を使い分けて、客観的に淡々と進めるのが良い学習サイクルというわけですね。
このPDCAを回すのは実際かなり難しいと思いますが、この回し方を大学生のうちから学ぶことはかなり有益だと思います。なぜなら、社会人になっても使えるスキルの一つです。
実際、社会人になってもできない人は多いと思いますし、訓練して、段々上手くなっていくものだと思います。
最初は上手くいかないと思いますが、それも含めて、PDCAサイクルを回す上で必要かつ経験すべきことのひとつかと思われますので、是非試してみてください。