【大学院入試情報】内部生の大学院入試に対する3つの考え方について
内部生の大学院入試に対する3つの考え方について
京都大学院に入学して、内部生と大学院入試について話す機会がありましたので、本日は内部生の大学院入試に対する3つの考え方について書いていきたいと思います。
期末テストのひとつくらいのスタンス
内部生の人は、外部生に比べて院試に対してそこまで必死ではないです。
もちろん直前は必死になりますが、8月が試験だとしたら6月あたりまでのんびりと構えてるというか。
期末テストのひとつくらいのスタンスに近いでしょうか。
なぜでしょう?
これには答えが3つあると考えています。
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1、先輩による実体験によるもの
内部生は研究室の先輩が必死に勉強せずに、直前の勉強だけで受かっちゃう実体験を聞いて、余裕こいちゃってるわけですね。
ラクして受かった先輩が身近にいればいるほど怠けちゃう傾向があるように思います。
先輩から「1ヶ月あれば余裕で受かった!」って言われたら、やっぱ怠けちゃいますよね。
そんな人が多い印象を受けました。
2、なんだかんだ要領がいいから。
腐っても難関大学生。基本的に、要領がいい人が多いです。
特に勉強は得意ではないけど、ポイントだけ抑えて、最小限の努力と時間で受かっちゃうっていう人が多い印象も受けました。
知り合いの京大生は、「優良可」のうち「可」が一番賢いとまで言ってました。
この言葉に全てが凝縮されているような気がしています。
どういうことかというと、同じ単位数しかもらえないなら、最小の時間で「可」をとることが効率がいいと考えていて、優良までとってしまうことはオーバーワーク。
つまり、無駄な勉強をしたって考えてしまうわけです。もちろん、GPAのことは考えない前提ですが。
やや極端な例かもしれませんが、この「理念」は彼らの勉強哲学に近いものを感じます。
最小限の努力と時間で受かってやろうというマインドが受験生時代から染みついている人が多いイメージを受けました。
また、最小限の努力で受かるためのリソースが既に確保されているという点が大きいかもしれませんね。
「この問題がわからなかったらアイツに聞けばいい」といった風に、連携プレーが可能であるところも要領を上げるための一つの方法であるように思います。
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3、過去数年分蓄積されてきた大学院入試の過去問の解答集があるから。
研究室に、代々先輩方が解いてきた院試過去問の解答が受け継がれてきているから。
これはかなり大きいです。
大学受験生時代、つまり高校生のときを思い出してほしいですが、解答がある問題集と解答ない問題集って進捗速度の差はえげつなかったですよね?
それと一緒なんですよね。
内部生は研究室に代々受け継がれてきている十年分の解答集を既にもってるから、院試勉強に外部生ほど苦労しないのです。
一方、外部生は、院試の解答が存在しない状況で戦わなければなりません。
実体験としては、ここが一番の外部生と内部生の差といっても過言ではないと思います。
なので、内部生が院試勉強を始めるタイミングが数ヶ月だとしたら、外部生は回答を作成する分だけ長く勉強する必要があるわけです。
そして、この過去問の答えがわからない状況で回答を作る作業がかなり時間がかかるんです。
以上が、内部生が余裕で構えている理由であると考えられます。
逆に言えば、これらをすべて対処できるのであれば、もはや「優位性」はないと言っても良いのではないでしょうか。